数学する身体

数学する身体

著者
森田 真生
発売日
2015年10月18日

本書では2人の数学者に注目する。それは数学を通して人間の「心」に迫ったアラン・チューリングと岡潔の2人だ。チューリングは、第二次世界大戦時にドイツの暗号機エニグマを解読するシステムを作ったり、現代のコンピュータの数学的な基礎を構築した人物である。岡潔は、多変数関数論の功績があるが、「情緒」という概念について考え続けた人物だ。

チューリングが、心を作ることで心を理解しようとしたとすれば、岡は、心になることで心をわかろうとした。この2人のアプローチを対比させて扱った本はこれまでなかっただろう。ともに「数学者」と呼ばれているが、同時代でも別々のアプローチがある、数学という営みの広さを感じられる。

現代の数学の話に行く前に古代ギリシアからの数学史も描かれる。「数える」という行為から始まった数学的思考を「数学する身体」という視点から考察している。数学的思考の広がりといった点に興味が惹かれるだろう。

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「数学する人生」の参考文献一覧

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