タイポグラフィ・ブギー・バック: ぼくらの書体クロニクル

タイポグラフィ・ブギー・バック: ぼくらの書体クロニクル

著者
正木 香子
発売日
2023年3月26日

写植からデジタルフォントの時代の変遷を、著者のメディア体験から綴るエッセイ。文庫本・雑誌・マンガ・CD・テレビドラマまで、書体によっての作品の感じ方を著者の実感として描かれている。

マンガに登場するモノローグひとつとっても、書体によって作品の印象が変わり、作者や編集者は書体を使い分けて表現しているのだ。だが往年の写植書体では、現在の主流となったデジタルでの本づくりには、そもそもフォント自体が存在しておらず、使用することができない。なので現代で復刊する際には、似たフォントを使用するが、作品の印象として昔見たものとは違ってしまう。

他にも「きゃりーぱみゅぱみゅ」にいちばん似合う書体は何かの話では、確かにフォントによって印象が変わってしまうなと思った。

著者の執筆方法の話では、普段の草稿ではWindowsのパソコンで書いているとあるが、新しいパソコンにした途端に違和感を感じたという。WindowsなのでMSゴシックではあるが、新しいパソコンでは解像度が上がってしまい書くときの違和感を生じたという。文章を書くときにだって、書体によって気分が変わるのだ。

多用な事例を元に書体について書かれているので、分かりやすく面白く読むことができました。
不満としては、書体についての知識がないので、この本での書体についても書かれていたらなと思った。

Info