映画のなかのロゴマーク 視覚言語と物語の構造

映画のなかのロゴマーク 視覚言語と物語の構造

著者
小谷 充
発売日
2021年9月24日

以前、映画に出てくるインターフェースについて書かれたについて読んだことがありますが、本書では映画に出てくるロゴマーク・シンボルマークについて書かれています。

象徴の機能を担う図形をシンボルマークと呼び、装飾化・図案化した文字列がロゴタイプとなり、これら二つを組み合わせたものをロゴマークと呼びます。

映像制作に出てくる小物や標章などの視覚情報は、制作者が意図的にコントロールして物語の文脈をつくることが多いです。なので、著者は映画を題材にそこで出てくる視覚情報と呼べるロゴマークに着目し、その形態や色彩からシンボルの本質から作品にどのような深みを出しているのかを解説しています。


「ジュラシックパーク」の章が印象に残りました。映像に写し出される、信頼できる企業の象徴としての、ロゴマークの有無によって舞台設定の意味を大きく変えていると述べられています。タイムラインにアイテムが提示されていない時間帯は、恐竜たちの野生の時間帯として表しており、この野生とVI計画 = 理性の象徴を対比させるために、先にロゴマークを提示しているのだと述べていました。

このようにロゴマークから映画について考えることがなかったので、またひとつ映画の見方・楽しみ方の視点を与えてくれる1冊になりました。

Meta Data
公開日: 2026-03-05
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