春本を愉しむ

春本を愉しむ

著者
出久根 達郎
発売日
2009年9月25日

春本を紹介する本書。昔の文豪が春本を集めて読んでいたりなどのエピソードが綴られてたりする。昔は春本も教養のひとつであったか?本書で出てくる文豪としては、夏目漱石、石川啄木、芥川龍之介などが登場する。石川啄木は、春本をローマ字で書き写していたりしていたらしい。

春本紹介として本文が沢山紹介されるが、エロシーンの描写ばかりの紹介が続くのでで一気に読むと疲れますね。だが、文章の表現方法が現代とは違い、エロシーンでさえ風流を感じてしまいます。

昔は春本は愉しむものだったのに、古典のように難解に扱われるようになってしまったのかもしれません。性描写が所以で、禁書指定もされていましたが、実際に紹介された春本を見てみると、歴史上の有名人がモデルになっていて、反権力や上流階級にたいする敵意むきだしの内容の物語は他には無いのかもしれません。その中でも、我々と同じように飯を食べ、セックスをしている彼ら有名人は特別ではない。そういった観念を持たれることを恐れたのではないかと著者は指摘する。決して過激な性描写によっての弾圧ではないのでは。

Info