あしたの火山学: 地球のタイムスケールで考える

あしたの火山学: 地球のタイムスケールで考える

著者
神沼克伊
発売日
2021年10月18日

個体地球物理学が専門の著者が火山とよりよく共生するために書かれた本書。火山列島と呼ばれる日本で、古典や歴史書にもあまたの噴火の記録があり、被害は甚大なケースもあるが、火山の恵みもある。そんな火山についてひとつひとつ解説してあり、面白い。

富士山の事例では、最後の噴火から300年以上が経過しており、識者は危険を煽るように噴火の予想をするが、著者は時間の経過を理由に噴火の予想はしてはならないと説く。

科学技術などで、火山の噴火のメカニズムは解明されてきたが、現状は正確な噴火予測はできないという。ただ危ないと危険を説くだけでなく、噴火形態を説明し、噴火の規模に応じた対応をすること、すなわちむやみに恐れなくてもよいことが本書の主張だ。

自分自身も活性山と呼ばれる山の近くには住んではいないが、火山について知り、正しく火山について恐れることが大切なのでろうと思った。

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