野口久光シネマ・グラフィックス

野口久光シネマ・グラフィックス

著者
根本隆一郎
発売日
2011年6月3日

野口久光が手掛けた映画ポスターやなどが多数収録された資料価値が高い本書。映画ポスター以外にも若い日につけられた映画ノートや、映画スターのデッサン、レコード・ジャケットのデザインや雑誌などの装丁デザインも収録されている。後半は、石原慎太郎、大林宣彦、児玉清、立川談志、仲代達矢、松本幸四郎、宮城まり子、山口淑子、山田宏一、横尾忠則など豪華執筆陣による特別寄稿になっている。

野口久光の映画ポスターとして「大人は判ってくれない」が有名であるが、このポスターの原画は数年後のトリュフォーの映画「二十歳の恋」にジャン=ピエール・レオーの肖像画のように飾られているのが映画で映される。その後はトリュフォーの事務所に原画が額に入れて飾られていたらしい。だが、トリュフォー亡きあとは、この原画の行方は知れないみたい。

こんなにも多くの映画ポスターを手掛けていたのを知らなかったし、若い日に付けられた映画ノートには、鑑賞した作品のタイトル、スタッフ、キャストに関する詳細な記述が残されており映画を愛していたのだなと感じた。また氏のポスターに特徴的なレタリングもこの時期にノートに書かれているのを知れた。

野口久光のグラフィックデザインを一望でき往年の映画ファンにおすすめです。

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