SYNC: なぜ自然はシンクロしたがるのか

SYNC: なぜ自然はシンクロしたがるのか

著者
スティーヴン・ストロガッツ
発売日
2014年2月20日

著者のストロガッツは非線形力学が専門である。
同時に明減を繰り返すホタル、同時に共鳴するコウロギ、ヒトの心臓の鼓動、睡眠の周期、消費の流行の周期、交通渋滞の原因など、われわれの身近なところでも「同期」という現象が現れる。これらが「非線形科学」という学問で結ばれていることを、この本では紹介している。

本書は2003年に初版が出たこともあり、本書で出てくる同期現象の謎もこの段階では明らかにされてないとのことだが、それから20年経った現在に研究がどうなったのかが気になる。

数式がない説明が逆に分かりづらい感じもあり、同期現象の内容については、いまいち理解できなかった。だが、著者自身の研究がどの位置にあたるかが書かれてたり、非線形科学の発展史として読むことができるので、その部分に関してはおもしろかった。ストロガッツの指導教官も教え子も、この分野ではだいぶ有名なんですね。

日本の非線形科学の有名な研究者として、この本の監修でもある蔵元由紀さんがいるが、蔵元モデルもこの領域ではかなり重要なモデルであることが知れて良かった。

身近であるシンクロ、同期について思いをはせることができる1冊でした。

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