デジタル記号論—「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ

デジタル記号論—「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ

著者
松本健太郎
発売日
2019年2月7日

10本の発表されている論考をまとめた書。著者はロラン・バルトに関しての書も出しており、写真論などを引き合いに出し、テクノロジーの発達に伴った諸々の現代的な関係を考察する。

視覚と触覚をテーマにした章では、ゲームを題材にして。空間と身体については、ポケモンGOやGoogleストリートビューを題材にして論じる。

とりあえず、フィルム写真を前提としたバルトの記号論では、現代のテクノロジーが発達した世界を論じられないことが分かった。記号論的なアプローチが孕む問題を理解したうえで、アップデートしていく必要があるのだろう。

メディア論 / 記号論の両者に対しての問題も知れてよかった。

  • 記号学では、技術的媒体に対する関心が希薄であること
  • メディア論では、言語と映像の意味論的な関係など、記号学的なものの関心が希薄であること

総じて、文献などの引用は多めなので、参考文献一覧から関心領域の本も読んでみたいと思った。

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