ニコラ・テスラ 秘密の告白

ニコラ・テスラ 秘密の告白

著者
ニコラ・テスラ
発売日
2013年1月15日

人間は考え行動する自動機械(オートマトン)である

本書はニコラ・テスラの自伝的内容が2点載っている。
第Ⅰ部では、1919年に執筆当時60代前半のテスラが記した発明家としての人生を歩むまでの自伝的内容であり、第Ⅱ部では1900年に執筆され、テスラがその発明人生の大半を費やしたエネルギー問題に関する論考になる。

第Ⅰ部 世界システム = 私の履歴書

前述の通り、発明家としての人生を歩むまでの自伝的内容。テスラは天才発明家であるが、だいぶ成長してからようやく、自分が発明家であることを自覚した。その理由としては、

  • 並外れた才能を持つ兄がいたこと
    • だが若くして他界
    • 称賛に値することがあっても、両親にとっては兄を失った喪失感が辛く感じられるので、成長してもずっと自分に自信が持てないままだった
  • ふと何かの心象が頭に浮かび上がる
    • いともたやすく頭のなかに思い浮かべることができる
    • 頭のなかですべて本物のように思い描けた

2つ目の理由が印象的です。自分の頭の中に外的な刺激が起こることで、自分の思考や行動が自動的に形成されてきたとの考えから、自動機械(オートマトン)の発想に結びつきます。

この章は天才発明家の思考を読み取ることができます。自然エネルギーという発想が生まれる経緯など面白いです。

第Ⅱ部 フリーエネルギー = 真空中の宇宙

第Ⅱ部は自然エネルギーによりどのように人類エネルギーを増加させるかの論考。1900年代のまだコンピューターなどの技術が無い頃に、天才科学者がどのように世界を良くするかが論じられています。環境エネルギーや無線伝送、拡大送信機について書かれている。

AI時代の現代にもしテスラがいたら、何を考えるのか。そんなことを思ってしまうほど、天才&変わり者のエピソードがあり興味深いです。

科学者の仕事は将来に向けて木を植えるようなものだ。これから生まれてくる人たちのために基礎を据えつけること、そして方法を示すことだ。科学者は日々暮らし、研究し、詩人とともに希望を抱くのだ。その詩人の詩に耳を傾けよう。

Meta Data
公開日: 2026-04-29
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