ダムと緑のダム 狂暴化する水災害に挑む流域マネジメント

ダムと緑のダム 狂暴化する水災害に挑む流域マネジメント

著者
虫明 功臣
発売日
2019年12月4日

タイトルにある「緑のダム」とは、森林に覆われた山々が土壌に多くの水を吸収できることから呼ばれている。本書は、ダムと森林などの流域について水災害の問題点と、今後の課題をまとめてある。

「緑のダム」と呼ばれているが、森林にはそのような効果があるのか。森林は中小洪水に対しては洪水緩和機能があっても、大洪水では効果が弱くなる。また、近年の豪雨での水災害では、流れてくる流木の被害が大きい。

ダムに関しての問題もある。ダム建設によっての生態系の変化や、我々が住む地域の分断も指摘される。

これら問題があるが、今後、地球温暖化で2℃上昇相当というひかえめな予測シナリオでも、河川の流量が約1.4倍、洪水発生頻度で約2倍という大きな影響が見込まれる。

本書での結論は、流域マネジメントとして森林とダムなど流域全体での連携・協働した取り組みが重要だと説く。この結論はもっともだが、費用もかかるし、森林とダムを改善したくらいで、全てが解決できるとは思わないので、人間が住む場所をどうにかした方がいいのかなと感じた。

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