小説版 機動戦士ガンダムを再読した

2025 年は、機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)が放映された年でした。自分は途中からのリアルタイム視聴ができ、いろいろ不満がありながらも面白く一気見しました。
ちょうど 4 年前に「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を劇場で観て、ガンダム熱が再熱してしまってファーストガンダムから V カンダム、F91 までの小説版を購入して読んだので、今回もまた GQuuuuuuX を見たきっかけで小説版を再読しようと思いました!
4 年前のガンダム熱が再熱したツィート…
閃光のハサウェイを観に行ってから、ガンダム熱が再熱してしまったのでハサウェイまでの小説版を買ってしまった… pic.twitter.com/6j7oLtjmj5
— かめのの (@kameno_no3) July 31, 2021
小説版 機動戦士ガンダムについて
初代ガンダムを小説化したシリーズで、全 3 巻が発売されています。角川スニーカー文庫版を読みました。
小説版のガンダムは、アニメシリーズとは全然別物になっています。具体的には、ララァが第 1 巻の後半で登場するが、あっというまに退場したり、その後に小説オリジナルのニュータイプとして「クスコ・アル」なるキャラが登場したりします。
また、GQuuuuuuX の重要人物のシャリア・ブルはアニメ版では 1 話だけの登場でしたが、小説版では登場回数は多いです。
モビルスーツに関しても、第 1 巻でアムロが乗るガンダムが大破し、マグネットコーティングが施された G-3 ガンダムが登場します。シャアが乗るモビルスーツも、ジオングもゲルググも登場せずにシャア専用リック・ドムが登場します。
その他に、TV アニメ版と小説版で違う箇所は以下のような感じです。
- アムロやカイ、ハヤトが最初から軍人
- 小説では地球に行かないので、TV アニメ版 6 話~30 話までの地上編がない
- ランバ・ラルの扱い
- 衝撃的なアムロ・レイのラスト
再読してみた感想
今回小説版を再読した流れは、GQuuuuuuX を見たあと 1 年戦争開戦までを描いた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」をアニメで見直してから、小説版を再読しました。
そのせいで、ギレン直属の親衛隊長になっているランバ・ラルの映像版からは 180 度違ったキャラ付けは、驚きましたね。ORIGIN を観たあとだと特にね、、
一方で GQuuuuuuX で一躍有名になった、シャリア・ブルは小説版では重要キャラとしてアニメとは違ったかたちで描かれているので、小説版を再読したことで、シャリア・ブルのキャラクターがより深く理解できた気がします。GQuuuuuuX を思わせるように、シャアの右腕として描かれています。
ニュータイプ
機動戦士ガンダムは、増えすぎた人類を宇宙へ移民させるようになって半世紀が過ぎた宇宙世紀 0079 年というこの現実ではない SF として描かれた作品です。
その広大な宇宙区間の環境に適応し進化した新人類を、ジオン・ズム・ダイクンは「ニュータイプ」と提唱しました。それは後に人類の革新とも評されます。
超人的な直感力と観察力と洞察力を持つ新しい人類とされるニュータイプですが、戦争になれば勝つために利用されます。本当は、ニュータイプは「他者を誤解なく分かり合える可能性を持った存在」だったのにです。
アニメシリーズやその後に続く宇宙世紀やアナザーガンダム、またはゲームなどでは、ニュータイプは万能で戦闘に特化した究極兵器として描かれています。
小説版では、それとは違った原作者、富野 由悠季の描くニュータイプを見ることができるでしょう。人が宇宙で生きていくことはどういうことか、宇宙に住み人はどう変わるのか、変化した環境で革新した人類すらも戦争の道具として利用される悲しさをテキストで読んでみてください。
まとめ
GQuuuuuuX をきっかけに、小説版ガンダムを再読しました。
アニメ原作の小説なので、GQuuuuuuX からガンダムに入った人はまずは、TV シリーズを観てから小説版を読むことをおすすめします。
今年は閃光のハサウェイも冬に第 2 部が公開され、閃光のハサウェイの小説も面白いので、特に後の続編につながる小説ではないですが、ガンダムの生みの親の富野 由悠季監督が描いた小説版ガンダムも読んではいかがでしょうか?