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フォントのふしぎを読んだので紹介

目次

フォントのふしぎを読んだので紹介#

フォントやタイポグラフィについて勉強したいと思い、フォント関連の本を読んでいきたいと思います。
手始めに読んだ「フォントのふしぎ」が良かったので紹介します。

書籍と著者について#

この書籍は 2011 年に出版された本です。著者は「小林章」さんで、ドイツ在住の欧文フォントの書体デザイナーです。他にも欧文書体などの本も書かれております。

海外に在住している書体デザイナーの著者が、街角で見つけたロゴや看板などの文字に関して写真を載せ、それをもとにフォントの話を展開していくという構成になっています。

カラーで写真も豊富に載っているので、見ていてとても楽しいです。

誰でも読みやすい、親しみやすい語り口#

この本の魅力のひとつが、タイポグラフィの専門書でありながら、とても親しみやすい口調で書かれていることです。

たとえば、こんな一文があります。

「いっぽうで、1 とアイがまったく同じようなデザインのフォントもある(183 ページ)。別にどっちがイイとか悪いとかじゃないんで。」

こんなふうに、小難しい話をわかりやすく、時にはちょっと笑えるような軽やかさで解説してくれるので、まるで話のうまい先生の授業を聞いているような気分になります。

また、ヨーロッパで撮影された実際の看板や街中の文字を写したスナップ写真も豊富に掲載されていて、「フォントが使われている現場」の臨場感をリアルに感じられるのも大きな魅力です。そこにはきちんとフォント名とメーカー名も添えられているので、実用的な知識としても役立ちます。

日常の風景が変わって見える本#

『フォントのふしぎ』は、単なる書体の見本帳ではありません。私たちの生活の中にあふれる文字たちを、どんな目線で見るべきかのヒントをくれる本です。読んでいるうちに、「自分も街のフォントをスナップしてみようかな」と思わせてくれました!

まとめ#

気軽に読めるのに、しっかり学べる。そんなバランスの取れた一冊です。フォントに詳しくなくても、「ちょっと気になるかも」という好奇心があれば、きっと楽しめます!

読んだあとには、街の看板や商品のパッケージを見る目が変わること間違いなしですよ。

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