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kamenono / かめのの
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病いと癒しの人間史 ペストからエボラウイルスまで
中世のころの医療の中心は修道院であった。
それまでの多くの病いは、治すものではなく癒すものだった。
本書は感染症の専門家である著者が、感染などの病気を題材にした紀行文的要素のあるエッセイ集になっている。
もちろん中世のころの話や感染症の話だけではない。
18世紀ごろのウィーンの煙突掃除夫の話では、職業がんと過酷な労働環境のことが書かれている。
労働といっても、体の小さい5,6歳の幼児が駆り出されていた。狭い煙道の中を掃除するためだ。
この実状が明るみに出て、児童労働保護の立法に繋がったのが1冊の本のおかげだという。チャールス・キングリス「水の子」という本らしい。
ここで感じたのが本という出版物の力だ。本に書かれていること、読書をすることで我々は当時の実体などを知ることができる。
本書はあらゆる時代、国についての感染症に絡めた33編の読みやすいエッセイとしてまとめられているので、読むことで何があったのかをひとつでも知ることができるだろう。
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