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【月報】2025/12 建築に興味をもつ

目次

美術館#

磯崎新 群島としての建築 - 水戸芸術館#

引用:水戸芸術館
引用:水戸芸術館

水戸芸術館で磯崎新の回顧展を観ました。自分は以前茨城県に住んでいたのですが、恥ずかしながら水戸芸術館を設計者である磯崎新さんのことを今回初めて知ることができました。

回顧展として半世紀以上に渡るキャリアを、建築模型や図面、映像などを用いて紹介されています。自分が好きだったのは、シルクスクリーンとして遺した「還元」シリーズです。

引用:https://www.misashin.com/news/isozaki-arata-art-tower-mito/
引用:https://www.misashin.com/news/isozaki-arata-art-tower-mito/

水戸芸術館の塔は水戸市内でも特徴がある建物ですが、三角形ですべてできていることに今回はじめて気づくことができました。

この展示で、美術館・博物館などの建築物に興味を持つことができました。また、コンピュータ解析で構造物を設計する、ESO 法やフラックス・ストラクチャーなどの手法も調べたいです。

↓ 「カタール国立コンベンションセンター」の屋根を支える脚?のような形状が気になっていたので、この記事がよかった

第4回:フラックス・ストラクチャーの誕生と展開
難波──磯崎さんは1960年代から建築家としての活動を始められ、現在まで世界の最先端を走り続けておられます。世界的にやや保守的な傾向にある現在においても、依然として時代の先端を走り続けている日本で唯一の建築家といっていいと思います。そして磯崎さんの前衛的な建築デザインを構造の面で支えてきたのが、構造家の川口衞さんや木村俊彦さんであり、その弟子である佐々木睦朗さんです。磯崎さんと佐々木さんが考案した
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www.10plus1.jp
第4回:フラックス・ストラクチャーの誕生と展開

GOMA ひかりの世界 - しもだて美術館#

GOMA ひかりの世界
GOMA ひかりの世界

しもだて美術館で「GOMA ひかりの世界」を観ました。GOMA さんは元はオーストリアの伝統楽器ディジュリドゥ演者として世界的に評価されていましたが、2009 年の交通事故により脳に大きなダメージを負い、高次脳機能障害の症状に悩まされながらも事故後から絵を描き始めます。

GOMA さんの絵の特徴として、「細かい点描」があります。人からは抽象画とも言われることもあるけれど、本人の意識としては自身の記憶にあるものの風景を描いていると展示場のビデオで語っています。実際に GOMA さんの絵を間近でみて、細かい点描で描かれているすごさもありますが、色彩のグラデーションにより「ひかり」が発光しているように見える感じが印象深かったです。

展示でもあった、谷川俊太郎が GOMA の絵に詩をつけている「Monad」が気になったので、いつか買って読んでみたいです。

#

コンピュータでとく数学: データサイエンスのための統計・微分積分・線形代数#

数学を思い出すために、いろいろ本を読んでみてます。こちらはぱっと中身をみて良さそうだったので読んでみました。実際には Python・R・Mathematica の 3 つの言語を使用してコンピュータで問題を解いていく形になっています。

詳しい数学の証明など説明はなかったので、どれか 1 つでも実際にコードを書いて確かめなければ身につかないと思いました。自分自身も確率の部分は知識がないので、とばしとばし読みましたが微分積分・線形代数の箇所はいい復習になりました。

「集合と位相」をなぜ学ぶのか ― 数学の基礎として根づくまでの歴史#

こちらは再読です。「集合と位相」への導入へのいい入門書なので再度読みました。本書はフーリエ級数の話から始まり、積分の再定義の必要性が説明されたのち、集合論の導入にいたります。集合論や位相の成り立ちを、人物コラムを挟みながらストーリー仕立てで進んでいくので面白く読んでいくことができます。

多様体やトポロジーに興味があるので、今後はそのような数学書も読んでいきたいです。

代表作でわかる世界の建築史入門#

建築について知りたくなって読んだ本 1 冊目。古代の建築から近代建築まで、カラーの写真付きで簡単に建築史をおいながら見ていくことができます。建築史の入門としては手軽に読めるので良かったです。

見かたがわかればもっと面白い! 建築を楽しむ教科書#

こちらも建築について知りたくて入門書として読みました。この本では日本の建築を 30 選紹介しています。1864 年施工の大浦天主堂から梅田スカイビル・グラングリーン大阪までをカラー写真で紹介しています。自分は関東圏に住んでいるのですが、この本で紹介されていたいくつかの建築について実際に訪れてみたいと思いました。

映画#

ニューシネマ・パラダイス#

ニューシネマ・パラダイスも 10 年振りに、午前十時の映画祭で劇場で観ることができました。
やはり、この映画は映画愛にあふれていて観ると感動しますよね。

とくに、教会を間借りした映画館で、映画ポスターにまみれた中でのフィルムでの上映や、トトが青年になってからエレナをフィルムで映すシーンが美しいと感じます。

磯崎新の企画展を観たあとだったので、30 年後の現在で映画館が閉館になり取り壊されるシーンには思うとこがありました。

以前みたときに気づかなかったことは、トトが少年時代に過ごしたイタリアの広場が、30 年後の現在では車が行き交い駐車場になってしまう儚さと、街に合っていない広告が建てられているなどの変化に気づいた。
たしかに街に合っていない広告だけれども、80 年代の広告看板はかっこいいとも同時に思ってしまった。

オープニングや「新パラダイス座(Nuovo Cinema Paradiso)」のロゴのフォントも面白いですね。

引用:https://weddinglife.style/wedding/355/
引用:https://weddinglife.style/wedding/355/

このフォントは「Marbold Normal」で合っているのでしょうか?

落下の王国#

映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト
11月21日(金)公開『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト。17年の時を超えてスクリーンに蘇る、目も眩むほどに美しい圧巻の<映像詩>的アート体験
映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト favicon
rakkanooukoku4k.jp
映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』公式サイト

話題になっている落下の王国を観に行きました。確かに映像美はすばらしく、石岡瑛子の衣装デザインなどを劇場で観ることができてよかったです。特に前半の砂漠と青空と人物の映像は、80 年代の PARCO の広告みたいなコントラストで好きでした。

ただ自分は、映像が良くてもストーリーの脚本などが好みではないと、その映画を好きだと感じないのだと観て思いました。あとから知ったのですが、少女と青年の箇所はアドリブだったみたいなので、仕方ない部分もありますが、フィクション内フィクションの嘘っぽさが好きではないのだと思います。(映画自体がフィクションなのになんでって感じですが、そこは自分の好みとして言語化できるようになりたい)

良くないふうに書いてしまいましたが、好きなシーンもありました。特に裏切った司祭の顔アップからの、雪の中でその顔のままに倒れ込む 6 人の処刑場へのシーンのトランジションは、とても印象的でした。

音楽#

Night Tapes - Swordsman#

新譜でも好きな曲の MV がいい感じなのは嬉しいですね。この曲などは、どことなくケイト・ブッシュを思わせる歌声などで好きです。Night Tapes は注目しているバンドなので、いつか来日してくれたらライブにも観に行きたいです。

Shye - Too late#

シンガポールのシンガーソングライター。こちらも Youtube でレコメンドされて知りました。本当に最近のアーティストはレベルが高いですね。この曲もそうですが、ベッドルーム・ミュージックみたいなものに弱くって、DIY 精神にあふれている人たちを尊敬するし好きです。

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