2025年度 行きたい美術館リスト

2025年度 行きたい美術館リスト

目次

美術館に行くのが好きなので、忘れないように 2025 年度に行きたい美術館をまとめました。
私は、宇都宮に住んでいるので関東地方の美術館が多くなります。

Note

開催が近くなったら、ニュース記事などを追記していきます。

4月 ~ 6月#

ヒルマ・アフ・クリント展#

場所期間
東京国立近代美術館3 月 4 日 ~ 6 月 15 日
【公式サイト】ヒルマ・アフ・クリント展|東京国立近代美術館
NY・グッゲンハイム美術館で史上最多の60万人(2019年時点)が来場した、「ヒルマ・アフ・クリント」のアジア初 大回顧展。2025年3月4日(火)~6月15日(日)東京国立近代美術館にて開催。
【公式サイト】ヒルマ・アフ・クリント展|東京国立近代美術館 favicon
art.nikkei.com
【公式サイト】ヒルマ・アフ・クリント展|東京国立近代美術館

以前、彼女のドキュメント映画を観てヒルマ・アフ・クリントを知って感銘を受け、いつか生で作品を観たいなと思っていました!今回、初の回顧展を行うとのことで絶対に行きたいと思います!

戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見#

場所期間
東京庭園美術館3 月 8 日 ~ 5 月 18 日

https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/250308-0518_backtomodern/

こちらは時期的に厳しそうですが、ドイツのグラフィックデザインが好きなので行けなくても図録は買いたいなと思うので忘れないように書いておきます。

エコール・ド・パリの画家たちと松本竣介#

場所期間
大川美術館4 月 26 日 ~ 6 月 22 日

https://artscape.jp/exhibitions/35350/

大川美術館は 2 年前に初めて訪れました。今回リニューアル記念展とのことで GW に行きたいと思っています。

鹿島茂コレクション フランスのモダングラフィック展#

場所期間
館林美術館4 月 26 日 ~ 6 月 29 日

本展は、膨大な古書コレクターとして知られるフランス文学者、鹿島茂氏のコレクションより、20 世紀前半フランスの書籍・雑誌におけるグラフィック—イラストレーションや写真の図版に注目し、新しい時代の表現、すなわち「モダン」の様相を探るものです。

https://www.fashion-press.net/news/131806

まど・みちおのうちゅう#

場所期間
宇都宮美術館4 月 27 日 ~ 6 月 29 日

童謡の名作「ぞうさん」を世に送ったのち、人生半ばに差しかかった詩人はなぜ、独学による絵の制作に打ち込んだのか。周南市美術博物館のコレクションにより、小さなものへの愛と宇宙の響きが直結するまど・みちおの比類ない絵画作品を一堂に展観する。


7月 ~ 9月#

new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった#

場所期間
宇都宮美術館7 月 20 日 ~ 9 月 23 日

日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティスト・荒井良二。彼はまさに知らないところへ旅をするように、その活動の幅を広げてきた。絵画や絵本原画、イラストレーション、そして新作となる立体インスタレーションや愛蔵の小物たちなど、創作の旅の軌跡と現在地を語る作品たちからなる、これまでにない展示空間が出迎える。

https://arairyoji-nb.exhibit.jp/

菊地武彦 アナムネーシス ―想起する景―#

場所期間
足利市立美術館7 月 19 日 ~ 10 月 13 日

足利市を拠点に活動する菊地武彦(1960-)は 1990 年代より絵の始まりである「線を引くこと」をテーマに制作を行ってきました。初期の《線の気韻》シリーズでは、垂直線の重なりが凜とした緊張感を生み出した大自然を彷彿とさせる画面をつくり、《土の記憶》では、偶然できたかたちに寄り添うことを作品の意図としました。さらに 2010 年代の《線の形象》では、線を引くことで現れる形態やイメージを肯定的に捉える試みをし、近作の《喫水線》では、余白と線の関係を問いながら、伸びやかな身体性に立ち返った制作を展開しています。 また菊地は、独自に研究した岩絵具やメディウムによる、日本画で使われる材料をベースにした独特な質感の画面をつくり上げ、そうして表される、様々な輝きを放つ物質感のある画面も、作品の魅力の一つに挙げられます。 本展では、菊地武彦の作品を初期から現在までたどる、美術館での初の大規模個展であるとともに、今度の展開を予見させる最新作品を合わせて展示することで、表現の全貌に迫ります

http://www.watv.ne.jp/ashi-bi/2025-Kikuchi.html

旅にまつわる絵とせとら#

場所期間
茨城県近代美術館7 月 16 日 ~ 8 月 31 日

誰もが日常を離れ、ふと旅に出たくなる時があるように、多くの画家たちも様々な場所へ赴き旅をしました。本展は、江戸時代の名所絵や絵双六をはじめ、風光明媚な景勝地を描いた風景画など、現代にいたるまでの「旅にまつわる絵」をテーマとした展覧会です。あわせて画家によるスケッチ、画文集といった旅にまつわるエトセトラもご紹介します。

旅にまつわる絵とせとら
2025年7月16日(水)~8月31日(日) 吉田博《槍ヶ岳》1921-26年当館蔵 本展では、旅にまつわる多彩な絵画およそ200点をご紹介します。江戸時代の浮世絵に描かれた、人々がにぎやかに行き交う宿場町、明治期に海外へわたった画家たちが...
旅にまつわる絵とせとら favicon
www.modernart.museum.ibk.ed.jp
旅にまつわる絵とせとら

よりみち展~美術のみかたが広がるよもやま話~#

場所期間
諸橋近代美術館7 月 19 日 ~ 11 月 9 日

作品の本筋だけではない雑談や裏話といった、知られざる“よもやま話”にスポットを当てた展覧会です。サルバドール・ダリやルノワールやセザンヌをはじめとした西洋近代美術作品をご覧いただきながら、美術の歴史的な軌跡とその背後にある物語や技法、作家の人間性などを紹介します。よりみちを楽しむように自由に会場を巡りながら、アートの豊かさや奥深さを鑑賞者の皆さまと共有し、美術の面白さに触れる体験を提供できればと思っています。

https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?event=7345


10月 ~ 12月#

ライシテからみるフランス美術 ―信仰の光と理性の光#

場所期間
宇都宮美術館10 月 12 日 ~ 12 月 21 日

カトリックの心か、革命の精神か―。フランス人の心性をめぐる覇権争いが巻き起こる中、それを映し出す美術もまた大きな転換点を迎えようとしていた。絶対的な指針を喪失した迷えるフランス社会において、人々のしるべとなるべきものを追い求めた芸術家たちの活動に迫る。

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/French-Art-in-the-Light-of-Laicite-Faith-and-Reason/CD-104022/2025-10-12

絵本のひみつ展#

場所期間
栃木県立美術館10 月 25 日 ~ 12 月 21 日

宮城県美術館の絵本原画コレクションは、月刊絵本「こどものとも」の初期作品と、そこから絵本の世界に羽ばたいていった作家たちの手による原画を核に形成されています。「子どもたちに上質な絵本を」という思いのもと、1956 年に福音館書店が創刊した「こどものとも」は、洋画・日本画・漫画・商業デザインなどの分野で活躍する美術家を起用したことで知られ、美術家たちは新たな舞台で、思い思いの発想で絵を描きました。描き手たちの絵が物語世界を魅力的に膨らませたことはもちろん、その表現を支える材料・技法の選択や画面構成といった造形上でも、彼らはまた清新な感覚を発揮しています。本展では、「ぐりとぐらのえんそく」をはじめとする宮城県美術館所蔵の絵本原画約 180 点を展示します。原画一点一点に向き合うからこそ味わえる、描き手のタッチや画材の質感にも注目し、「絵本のひみつ」を探ります。

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Secret-of-Picture-Book-Collection-of-The-Miyagi-Museum-of-Art/9-C0-CDB-16/2025-10-25

磯崎新:群島としての建築#

場所期間
水戸芸術館11 月 1 日 ~ 1 月 25 日

「群島としての建築」と題した本展では、決して単一の領域にとどまらない磯崎の活動を「群島」の様に構成します。「都市」「建築」「建築物」「フラックス・ストラクチャー」「テンタティブ・フォーム」「建築外(美術)」をキーワードに、建築模型、図面、スケッチ、インスタレーション、映像、版画、水彩画などの様々なメディアを通じて、磯崎の軌跡を辿るとともに、自身が設計した水戸芸術館を舞台に、建築の枠を超えた磯崎の活動を俯瞰的に紹介します。

https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5359.html

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション#

場所期間
うらわ美術館1 月 10 日 ~ 3 月 22 日

2000 年の開館以来、うらわ美術館は「本をめぐるアート」を収集方針の一つに掲げ、その探求と収集に取り組んできました。現在、関連する所蔵作品は 1,500 件を超え、独自性と国際性を兼ね備えたコレクションを形成しています。こうした作品に展開される表現は、従来の美術のジャンルや形式にとらわれない、自由で多様な広がりを見せています。
多様な表現は、鑑賞者の視点や感性に応じて、さまざまな解釈を引き出します。本に託された思いや、そこから感じ取るものは人それぞれ異なり、「ブック・アート」という言葉が示す世界も、時代や文化、そして個々の経験や価値観を背景に、豊かに広がっていると言えるでしょう。
本展では、イギリス南部のサウサンプトン大学および南西部ブリストルの西イングランド大学の協力のもと、両大学が長年にわたり研究してきたイギリスのブック・アーティストたちの作品と、うらわ美術館所蔵の「本をめぐるアート」コレクションを組み合わせてご紹介します。
展覧会タイトル「約束の場所で」は、国や文化を越えて、うらわ美術館所蔵の作品とイギリスのブック・アーティストたちの作品が出会い、共鳴し合う「場」を意味しています。そしてその「場」は同時に、鑑賞者一人ひとりが作品と向き合い、自分にとっての「ブック・アート」とは何かを自由に思い描くための、想像の出発点でもあります。

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/At-the-Promised-Place-Expanding-Imagination-Through-Book-Art/9-C6-E770-F/2025-11-15

筑西市誕生 20 周年記念 GOMA ひかりの世界#

場所期間
しもだて美術館12 月 20 日 ~ 3 月 1 日

しもだて美術館では、令和 7 年度 冬の企画展として【筑西市誕生 20 周年記念 GOMA ひかりの世界】を開催します。
オーストラリアの先住民族の伝統楽器ディジュリドゥ奏者として世界的に評価されている GOMA 氏。2009 年、交通事故により脳に大きなダメージを負い、以降、高次脳機能障害の症状に悩まされながら、細かい点描で画面を埋め尽くした独特の絵画を描くようになりました。彼の描く世界は、意識を喪失してから回復するまでに見えるひかりの景色を表しています。不思議でありながら、どこかで出会ったことのあるような、私たちの体の奥底に眠る「ひかりの世界」を体感してください。

https://www.city.chikusei.lg.jp/museum/tenrankai/yotei-tenrankai/page012924.html


1月 ~ 3月#

ファッションとアートの幸福な関係#

場所期間
笠間日動美術館1 月 2 日 ~ 2 月 15 日

明治以降の日本人女性たちの服装は、和装からからより動きやすい洋装へと徐々に移行していきました。作品に描かれた女性たちのファッションは、社会的背景や文化を反映し、時代の変遷を雄弁に物語ります。モデルたちの人柄や人生をも伝える重要な役割を果たしていると言えるでしょう。華やかな衣装に身を包む人形たちもまた、作家たちの心を捉えました。人形は収集の対象として愛玩されただけでなく、制作活動にインスピレーションをもたらす存在でもありました。本展覧会では、絵画を中心に、画家、児玉幸雄のフランスやドイツで制作されたアンティークドールコレクションや、小説家、柴田錬三郎の日本人形コレクションなどを展示します。ファッションとアートが織りなす優美な世界をお楽しみください。

僕はなに色 渡辺豊重展#

場所期間
栃木県立美術館1 月 10 日 ~ 3 月 22 日

渡辺豊重(1931-2023)は、生涯にわたりユーモアある芸術世界を創造してきた美術家です。会社員として働きながら制作を始め、難波田龍起や中谷泰に学び、1960 年頃から画業に専念することを決めて精力的に活動しました。油彩による抽象画から輝くばかりの色彩やユニークなかたちを探求した版画や彫刻など、その表現は多岐にわたります。2000 年頃には活動拠点を長く暮らした川崎から那珂川に移し、新たな主題や葛藤と向き合いながら更なる表現の冒険へと踏み出しました。本展では、アトリエに残されたラフスケッチや未公開作品などの調査結果を踏まえ、これまでに渡辺が歩んだ道をたどることで、その豊かなる画業を顕彰します。

https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/10814

北條正庸展 風の旅#

場所期間
宇都宮美術館2 月 8 日 ~ 3 月 29 日

故郷うつのみやでたゆまない制作活動をつづけてきた画家北條正庸(1948〜)の大規模な個展。半世紀以上にわたる画業から生み出されたあざやかな色彩と端正な形象が織りなす詩情豊かな作品の数々を紹介。あわせて本展に際して制作される新作も展観する。

https://www.artpr.jp/u-moa/hojomasatsune2026

まとめ#

2025 年度も、刺激的な出会いがあるといいなと思います。

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2026年度 行きたい美術館リスト

今年も忘れないように 2026 年度に行きたい美術館をまとめました。 私は、宇都宮に住んでいるので関東地方の美術館が多くなります。

[!note] Note 開催が近くなったら、ニュース記事などを追記していきます。

4月 ~ 6月

コレクションの舞台裏―光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み

場所 期間
埼玉県立近代美術館 2 月 7 日 ~ 5 月 10 日

https://pref.spec.ed.jp/momas/2026butaiura

1982年に開館した埼玉県立近代美術館は、西洋近代絵画や埼玉県ゆかりの美術家を核とした継続的な収集活動を行い、現在では国内外の近現代美術の作品を約4200点収蔵しています。この展覧会では、その中から学芸部スタッフが各々の視点で収蔵品を選び、一部に借用作品を交えて、調査研究(リサーチ)の成果をもとに展示します。7つの独立したテーマを設け、コレクションを掘り下げていく、短編小説のアンソロジーのような展覧会です。

今年、はじめて埼玉県立近代美術館に行きましたが、すごく良かったので、また行きたいと思います。コレクション展とのことなので楽しみです。

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公開日:2026-03-26
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#美術館
「まど・みちおのうちゅう」宇都宮美術館の企画展に行ってきた

2025-05-11 に「まど・みちおのうちゅう」宇都宮美術館の企画展に行ったのでその日記 すごく刺激になった。

「まど・みちおのうちゅう」宇都宮美術館

概要

「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」など、誰もがいちどは口ずさんだことのある童謡の作詞者として、また平明な日本語で生命や事物の存在を寡黙に言祝ぐ詩の紡ぎ手として親しまれ、2014 年に 104 歳でこの世を去った詩人まど・みちお(1909-2014)。 50 代前半の一時期、彼は人知れず絵の制作に没頭しました。その多くは「この世にあるもの」をなぞらずに生まれて来た抽象画です。詩人の故郷に建つ周南市美術博物館のコレクションから精選した作品群を中心に、ときに苛烈さを秘めながらも慈しみをたたえ、宇宙に直結するかのような深い響きを宿す絵の数々をまとめて展観します。 絵画作品約 60 点に加え、原稿、創作ノートや書籍などの資料約 240 点を展示。この稀有な詩人の足跡、そしてその心に映った宇宙の姿をたどります。

まど・みちおさんは童謡の作詞や詩人として有名ですが、絵を描いていたことを知らなかったので、その絵を見ることができて良かったです。

絵を描いていた時期は、1961 年から 1964 年にかけての 4 年間が主で、本展覧ではその時期に描かれた抽象画が展示されていました。また、スケッチや創作ノート、まど・みちおさんの 100 歳を超える生涯の歩みをたどれる資料も展示されていました。

https://www.artpr.jp/u-moa/madomichio2025

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公開日:2025-05-11
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#美術館
【2025-05-05】大川美術館と館林美術館に行った

2025-05-05 に大川美術館と館林美術館に行ったのでその日記

大川美術館

大川美術館 エコール・ド・パリの画家たちと松本竣介

リニューアル記念展とのことで、GW に行きたいと思っていた大川美術館に行ってきました。

松本竣介は 1912(明治 45)年に生まれました。太平洋美術研究所(後に学校)に学び、二科会、新人画会、自由美術家協会を中心に作品を発表、戦後間もない 1948(昭和 23)年に亡くなっています。この間、当時の多くの日本の洋画家達がヨーロッパの新しい美術思潮に大きな影響を受けその画業に反映してきましたが、松本竣介もその一人で、とりわけエコール・ド・パリの画家たちに強い関心を寄せます https://artscape.jp/exhibitions/35350/

大川美術館の創設者大川栄二(1924-2008)が、美術コレクションをはじめるきっかけとなったのが松本竣介の作品でした。その松本竣介が関心を寄せていたエコール・ド・パリの画家たちと松本竣介の作品を展示していました。

松本竣介が集めたエコール・ド・パリ関連の蔵書やスクラップブックなどを展示してあり良かったです。

今回の展示の松本竣介作品で街が印象的でした。どことなくシャガールに影響を受けた感じがして好きでした。

また、ポスターのメインビジュアルにあるモディリアーニの「少女の肖像(ジャンヌ・ユゲット)」も見られて良かったです。

余談ですが、モディリアーニの伝記映画の「モンパルナスの灯」は自分の好きな映画の一つです。

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公開日:2025-05-06
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#美術館
読んだ本リスト
誤解学
誤解学
誤解学
人文・思想・社会
著者
西成 活裕
発売日
2014年5月22日

「渋滞学」で著名な西成活裕氏は、誤解のことをこう書く

誤解とは、コミュニケーションの流れにおける渋滞のようなものである。誤解はそれまでの流れの様子を一気に変化させ、関係者にとって好ましくない状態を作り出してしまう

そもそも誤解が発生してしまうメカニズムとは何であるのか。
第二章では誤解の理論を構築していく。

理論構築のためには因果関係を表すモデルを作成し分析する。このモデルをIMV分析と呼ぶ。それぞれ下記の頭文字をとったものだ。

  • Iはintension(真意・意図)
  • Mはmessage(情報)
  • Vはview(見解)

誤解は自分の意図と相手の見解のズレで発生する。つまりI ≠ Vのときだ。

その他にも、自分の意見がどれぐらい保持するのかを表す頑固度K、VとIがどれくらいズレるかという指標、ズレを表す伝達度Gの変数も分析には含まれる。

ここで数理モデルの面白さを感じたのは、頑固度Kと伝達度Gが一定で変化しない条件のときではあるが、二者のコミュニケーションの最終合意がどこに行きつくかがシミュレーションで予測できることだ。

この条件の元だと、先手有利の法則になり、最初に話しかけた方が有利になるとのことだ。
このようなことが理論的に示せるのが興味深いと思った。

もちろん実際には、変数である頑固度や伝達度は会話のやり取りで変化するので、より複雑になるであろう。このことも本書で書かれていたらよかったが、残念ながら本書ではカバーしきれていない。

複雑さまで書かれていないのが不満ではあったが、数理モデルの面白さを知る上での良い入門書ではあるだろう。

関連サイト(外部サイト)
「誤解学」の参考文献一覧

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公開日:2026-09-22
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#人文・思想・社会
本屋という仕事
本屋という仕事
本屋という仕事
本屋
著者
三砂 慶明
発売日
2022年6月14日

日本全国各地の書店員たちが、本について、本屋という仕事についての語る。

ただ本が好きだから売るのではなく、本屋として商売としてどう成り立たせるのか様々な思いが綴られている。

また、ある書店員さんは、本屋の「棚づくり」について語られており、本屋さんの思いがあらわれる場所なのだと感じた。

紙の本が好きだし、本屋という場所が好きなので、これからも微力ながら応援したい場所だ。

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公開日:2026-09-22
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#本屋
鏡映反転――紀元前からの難問を解く
鏡映反転――紀元前からの難問を解く
鏡映反転――紀元前からの難問を解く
心理学
著者
高野 陽太郎
発売日
2015年7月15日

紀元前プラトンからの難問であった鏡映反転の謎について見ていく。
鏡映反転とは、「鏡に映ると左右が反対に見える」現象だ。

実をいうと光学的にいえば、「鏡面に垂直な方向だけを反転し、鏡面と平行な方向は反転しない」となる。
なので、鏡と正対しているときは、前後は反転するが、上下も左右も反転しないといえる。純粋に物理的な観点からみれば、「鏡が左右を反転するのはなぜか?」という問題は存在しないともいえる。

だが、実際に左右が反対に見えるし、それはなぜなのかという疑問が残るだろう。なので、鏡映反転の問題は物理的な問題ではなく、人間の認知の問題となってくる。

いままでに鏡映反転のさまざまな説明が、著名な物理学者や心理学者から出されていたが、どれも矛盾や批判があり、定説がないのが鏡映反転の現象である。自分自身の鏡映反転を説明しようとすると、文字の鏡映反転に矛盾が生じ、逆もしかりである。

そこで著者は、自分自身の鏡映反転と文字の鏡映反転は、それぞれ別の原理から生じると考える。
「表象反転・視点反転・光学反転」の3つの現象からなる多重プロセス理論を提唱する。

4章からは、実験結果をもとに多重プロセス理論の説明を行う。また、理解を深めるために他説の反証なども行っている。

レビューなどにあるように、この多重プロセス理論にも批判はあるようだ。
本書を読んで鏡映反転現象を説明する複雑さを感じる。そもそも鏡映反転という現象が複雑なのだ。理論を単純にすると、説明できない現象が出てきてしまうし、他説とのせめぎ合いもある。

装丁だけ見たら面白サイエンス本だと思ったが、実際には精緻に科学的な説明を行っており、誠実な本でありました。また光学的な現象だと思ったら、心理的認知の話でもあるなど、色彩関連と似たような現象が鏡映反転にもあることを知れてよかったです。

関連サイト(外部サイト)
「鏡映反転――紀元前からの難問を解く」の参考文献一覧

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公開日:2026-09-21
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#心理学
これからの本屋読本
これからの本屋読本
これからの本屋読本
本屋
ビジネス
著者
内沼 晋太郎
発売日
2018年5月25日

「本の惑星」というポットキャストのパーソナリティでもある内沼さんの著書になります。
本屋をめぐる状況と、本の仕入れ方、流通の仕組み、本屋の経営について書いてあります。

前半は本と本屋の魅力について書かれています。
「本が好き」「本屋が好き」とことばにする人が増えたとありますが、今ほど情報に簡単にアクセスできない、昔は「好きだから」ではなく「必要だから」本屋に人が来ていました。けれどいまは、必ずしも生活に必要なものではなくなったことで、逆に「好き」という気持ちが健在化してきたからなのでは、という分析はなるほどなと思いました。

本を売る場所のことばとして、「書店」と「本屋」ということばがありますが、これらの違いにも触れられています。「書店」は空間・場所寄りの意味になり、「本屋」は「屋」の字から、本をそろえて売買する人、本を専門としている人のことで、人寄りのことばになります。

内沼さんは一貫として「本屋」ということばを使っています。本を専門としている人のことも積極的に、広義の「本屋」と呼んでいき、本というものは、そういう人たち抜きには成立しないからです。

このことは、後半の小さな本屋を続ける考え方につながっています。現状、本を売るだけで生計を立てることは難しいでしょう。「本」と「何か」の掛け算の本屋運営のすすめが書かれています。

また、本屋を本業に取り込む考え方や、逆に副業としての本屋について述べられており、だれもが広義の本屋としてのライフワークになれるのだと思いました。

自分としては、このブログでやっているように、読んだ本の紹介を続けていきたいのと、街のシェア本棚や一箱古本市に参加してみたいと思いました。

本が好きな人、いつか本屋をやってみたい人におすすめの1冊になります。

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公開日:2026-09-19
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#本屋
#ビジネス
印刷に恋して
印刷に恋して
印刷に恋して
印刷
著者
松田 哲夫
発売日
2002年1月9日

1997年から2001年の印刷現場の体験レポート。今では見ることがなくなった、活版印刷や手動写植などの技術や職人たちの仕事ぶりが描かれている。表紙にある内澤旬子さんのイラストもステキです。

コロタイプのような写真製版、網点などが好きなことを再確認。
箔押しなどの特殊印刷にも触れられており勉強になった。

本の感想はこちらにも書きました!

Meta Data
公開日:2026-09-18
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#印刷
「読者」の誕生―活字文化はどのようにして定着したか
「読者」の誕生―活字文化はどのようにして定着したか
「読者」の誕生―活字文化はどのようにして定着したか
文化論
人文・思想・社会
著者
香内 三郎
発売日
2004年12月9日

著者の専攻が、マス・コミュニケーション論とイギリス言論史なのもあり、本書は主に十七世紀のピューリタン革命期イギリスを舞台に近代ジャーナリズムの発展をみていく。

これもメディア論といえるのだろう。メディア論というと、どうしてもデジタルやテレビなどの媒体を連想させるが、手書き文字、パンフレット、活字も対象になる。こうした媒体が人びとの意識をどのように変容させてきたか。それにはキリスト教との関連で見ていかなければ理解できない。

なので、本書の前半で中世初期の「イコン論争」の分析から始まる。そこから偶像崇拝のイメージ論争、聖書の読み方の解釈(字義通りの意味など)などをみていく。

イギリス史では、ミルトンやホッブズ、デフォーなどの論客が対象にした「読者像」を考察し、近代ジャーナリズムの発展を追っていく。


タイトルからの想像と外れて、十七世紀イギリスの話が大半であり、特に宗教についても詳しくないので読み進めるのが大変だった。聖書解釈によって論争が生まれるなんて怖いって思ったり。

著者の専攻なので仕方がないが、「読者」を語るのに十七世紀イギリスばかりを扱っていいのかとも思った。もう少しキリスト教との関連もタイトルに含まれていたら...。

この時代に疎いので勉強になったが、日本の「読者」像を知りたくなったので、この本(近代読者の成立)も次は読んでみよう。

Meta Data
公開日:2026-09-14
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#文化論
#人文・思想・社会
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
文章術
著者
唐木 元
発売日
2015年8月6日

文章術に関しての本を読んだことがなかったので、中盤からの基礎的な部分が参考になった。だが問題は、自分の文章を客観的に添削してくれる人がいないことなんだよな。文章を読み返したりしても、違和感や正しくない文章を自分では気付けないのが問題だ。文章術の本を他にも読んでいけば身につくのだろうか。

とりあえず文章術に関しての1冊目としては、悪い本ではないと思いました。
若干上から目線なのは気になる部分ではあるが...
他にも文章術についての本を読んでみよう。

Meta Data
公開日:2026-09-11
Tags:
#文章術
働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」
働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」
働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」
AI
言語学
著者
川添愛
発売日
2017年6月16日

機械学習・ディープラーニング・ベクトル化などの理系と、言語学などの文系が関わってくるこの分野の話は、とても興味があり面白い。「言葉が分かる」ことや「意味が分かる」ということは、普段の生活では意識することがないであろう。だが、人間ではない機械のことを考えると、途端に私たち人間の凄さが現れてくるのが人工知能についての話を読む面白さか。

機械で人間の言語能力を再現しようとするときに、難しくなる要因は、「人間の無意識の能力」にあります。無意識の能力とは、言葉の曖昧性や会話的含み、意味理解など多数あり、本書を読むと私たち自身についても考えさせれることとなります。

また、言語学は何を目的にした学問なのか、この本を読むまで知らなかったのですが、こうした「人間の無意識の能力」を科学的に解明することを目標にしていることを知れたのもよかったです。

「言葉がわかる機械」をめぐるイタチたちの物語と、その物語からの解説といった形になっており、人工知能について誰でも読みやすく工夫されているのもいいですね。

関連サイト(外部サイト)
「働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」」の参考文献一覧

Meta Data
公開日:2026-09-11
Tags:
#AI
#言語学
インフィニティ・パワー: 宇宙の謎を解き明かす微積分
インフィニティ・パワー: 宇宙の謎を解き明かす微積分
インフィニティ・パワー: 宇宙の謎を解き明かす微積分
サイエンス
数学
著者
スティーヴン・ストロガッツ
発売日
2020年1月27日

高校時代に微積分で挫折した人は多いと思う。無味乾燥な記号操作をして、その意味を理解することなく、暗記して問題を解いてる人もいたのでは。ストロガッツが書くこの本では、一般の人に伝わるように微積分についての歴史的事実、エピソードや活用事例を、ときには数式も交えながら分かりやすく書いてくれる。

数学に縁がない人にも読めるように、大学数学で登場するイプシロン-デルタ論法などは出てこないで、タイトルにある「無限」の威力をで分かりやすく微積分を説明する。

微積分それ自体については知っている知識ではあったし、例えを用いることでかえって分かりづらくなっていると感じたのが難点か。

この本では、数学史のエピソードの話が面白いと思った。

第4章の「微分の夜明け」では、デカルトとフェルマーが出てくるが、この2人は仲が悪かったらしい。というよりも、デカルトがかなり悪い感じに描かれており、こんな人だったなんて知らなかった。

他の同時代の2人の話では、ニュートンとライプニッツの話が出てくる。彼らの微積分への思いつきは別々のルートで到達したという話は面白い。ニュートンは、運動と流れを好んで無限小を否定して定理にたどり着いたのに対し、ライプニッツは無限小を便利な簡略表記と捉え、極限に関する議論を作り直す有効な手段として定理にたどり着いた。

無限小といったものは、現実に存在しないわけで、ライプニッツと彼の学徒たちにとっての無限小は、有用な「心の創作」として存在したという表現が印象的だった。

簡易的なモデルではあるが、自然を数学で表現できること自体、凄いことである。
「無限」もまた存在しないが、数学の発展に寄与したという物語を知れば、数学への苦手意識も減るのではないか。そんな著者の思いから産み出された1冊なので、ぜひ読んでもらって微積分の素晴らしさを実感してもらいたい。

関連サイト(外部サイト)
「インフィニティ・パワー: 宇宙の謎を解き明かす微積分」の参考文献一覧

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公開日:2026-09-09
Tags:
#サイエンス
#数学
服飾文化論: 服飾の見かた・読みかた
服飾文化論: 服飾の見かた・読みかた
服飾文化論: 服飾の見かた・読みかた
ファッション
著者
小池 三枝
発売日
1998年4月30日

人間だけが衣服を着ている。衣服には機能や表現も含まれる。

本書では、衣服を人間と動物とを区別するレベルで考えるのではなく、人間存在として長いあいだに培われてきた文化として考えていく。長い時間を経て、衣服を着ることが、人びとの心とどのようにかかわるのかということに焦点をあてている。

「服飾」という語があるが、「飾」とあるように、単に着るものをあらわすだけでなく、美的な意味を文字から読みとることができよう。何らかの楽しみや喜び、記号とされた制度、あるいは感動を見いだすことのできる衣服をとりあげ語っていく。

そこには文学作品に出てくる服飾も、意味を読みとることができる。文字だけの情報でありながら、服飾それ自体の描写で、身につけている人物の年齢・性別・職業・趣味・教養・性癖・経済状態などを示す一種の記号である情報を付与することができ、登場人物を読者に印象づける役割をもつ。

服飾はつねに、着る人とかかわり、また時代の動きとかかわりながら、さまざまな訴えかたをし、さまざまな美を実現するのだ。

ここでとりあがられる事例のほとんどは日本のものとなる。過去において日本人が服飾にいかにこまやかな感情を抱いてきたかを見つめ直すキッカケになるだろう。長い歴史をもつ衣服について、考えさせられる一冊となる。

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「服飾文化論: 服飾の見かた・読みかた」の参考文献一覧

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公開日:2026-09-06
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#ファッション
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